フィラリアの疑いがある犬

ペットの抜け毛の原因と対策

犬や猫の飼育で困るのが抜け毛です。
洋服は毛だらけ、歩けば床の毛が舞う、ご飯の中に毛が混入するなど悩みも大きいでしょう。
抜け毛の対策をとりたいところですが、ペットの毛が抜ける原因は「生理現象」と「生活環境」によるものがあります。

生理現象が影響する抜け毛は季節による生え変わりです。
この時期を換毛期といいますが、人間でいうところの衣替えと同じです。
犬も猫も換毛期は春と秋の2回ですが、このうち大量の抜け毛に悩まされるのが冬毛から夏毛へと生え変わる春です。
ペットによっては見た目がすっかり変わってしまいます。

犬や猫は、毛が二重構造になっている「ダブルコート」と、一重構造になっている「シングルコート」の品種がいます。
ダブルコート品種は、外被毛のオーバーコートと内被毛のアンダーコートの二重になっており、換毛期で生え変わるほとんどはアンダーコートだといいます。

そのため個体差はありますが、オーバーコートしか生えていないシングルコート品種は抜け毛が少ないとされています。
もちろんダブルコート品種にも個体差があり、抜ける毛の量はペットによって変わるので、他の子と比べて多い、または少ないからと心配する必要もありません。

季節による生理現象の抜け毛は厄介ですが正常な働きなので、ブラッシングを小まめにして対策をするしかないでしょう。
シャンプーもおすすめですが、被毛や皮膚の傷みの原因にもなるので頻繁にするものではありません。
目安としては月に1回、多くても月に2回です。
長毛種の場合はトリミングも効果的です。

生理現象に対して問題なのは生活環境による抜け毛です。
生活環境の抜け毛は病気が原因による脱毛があります。
例えば皮膚炎、ホルモン異常、精神的な脱毛、ノミやダニの寄生などがあげられます。
病的な抜け毛の場合は、毛艶がなくなったり手触りがごわごわしたり、毛が抜けて皮膚が見えている状態になっています。
また、過剰なグルーミングや必要以上に皮膚を掻いている場合も、ペットの自傷行為で起きる脱毛の可能性があるので注意が必要です。

一般的には生理的なものか環境に寄るものかを見極めるのは難しくはありません。
皮膚病などの場合は動物病院での治療が必要ですが、病気による脱毛症は多様で改善できるケースとできないケースがあります。
また、精神的な脱毛も動物病院で診てもらう必要がありますが、要因となっているストレスや不安などを飼い主さんが解消してあげなくてはなりません。