フィラリアの疑いがある犬

ペットが異常行動を起こす!その原因は?

ペットによってはしっぽを繰り返し噛むなどの自傷行為をしたり、同じ場所を往復し続けたり、なにかを延々となめるなどの行為が見られることがあります。
こういった異常行動が見られた場合は「常同障害」を発症しているかもしれません。

常同障害は人間でいうところの強迫神経症です。
強迫神経症は「強迫観念」と「強迫行為」からなり、同じ思考を繰り返してしまうこと(強迫観念)を回避するために、同じ行為を繰り返してしまうこと(強迫行為)です。
人間の場合は、バイ菌が気になって1日に何度も手を洗ってしまう、戸締りをしたかが気になって何度も確認してしまうなどがよく例としてあげられます。
同じ行動を無意識に繰り返し行うことによって、その思考から逃れられなくなり、思考に伴う行動がやめられなくなってしまう状態です。

ペットの異常行動は遺伝的要因と環境的要因があるとされています。
猫の場合は遺伝的にシャムネコやアジア系の品種はそうした行為が多く認められると言われていますが、殆どは不安やストレスによる環境的要因が原因との見解です。

ペットのストレスや不安は、運動不足、怪我や病気、孤独感によるものが考えられるでしょう。
常同行動の治し方としては、原因となる問題を解消してあげる必要があります。
強迫観念は人間なら気づくことはできますが、ペットは自分で気づくことはできず無意識に取ってしまう行動です。
飼い主がペットを注意深く観察して何に不安を抱いているのか、ストレスを感じているのかを理解してあげなくては改善はできません。

ただし、同じ場所を往復する、同じ場所をなめる、しっぽを追いかけまわしたりするなどの行為は認知症でもよく見られる症状です。
また、老犬や老猫は目が見えなくなったり耳が遠くなったりして不安が高まることで分離不安を発症して自傷行為を行うケースもあります。
年若いペットの場合は、環境的要因からくる常同行動の可能性が高いですが、年齢を重ねたペットの場合はその行動がどこからくるものなのかを見極めなくてはならないでしょう。
それによって治し方も変わります。

また、認知症の他にも常同障害と勘違いされる病気があるので注意が必要です。
脳の病気による発作、皮膚病によるグルーミングの脱毛、知覚過敏によるしっぽ弄り、飼い主の関心をよせるための行動などは勘違いされやすい症状です。
なにか他の病気が隠されている可能性もあるので、動物病院での検査を受けておくと安心でしょう。